助詞も続くよ、どこまでも!!
1)助詞に気づく
2)助詞を見つける
3)助詞を埋める
この流れで
取り組まれると
より自然な日本語を習得できると綴ってきました。
今回は
助詞に慣れたところで
子どもさんが助詞を正しく理解できているかを
確認することについて紹介したいと思います。
正しい助詞を入れた作文ができているのであれば
助詞博士の資格は目の前です!
だから
修了試験、みたいな感じで取り組まれると
楽しく感じられるかもしれませんね^^
具体的にどんなことをすると良いでしょうか。
私は、国語の教科書の説明文を読むことをおすすめします。
説明文は物語文と比べ、筆者の考えが顕著に書かれているので
書かれたことを読み取る確認がしやすいからです。
「てにをは」などの助詞と関係する文から質問をし、
質問にきちんと答えられるかをみます。
「鋭い爪で獲物を捕らえて食べているのはライオンです。」
このような文があったとします。
質問1)鋭い爪で獲物を捕らえて食べているのは何ですか。
質問2)ライオンは何を食べますか。
質問3)ライオンは何で獲物を捕らえますか。
1)ライオン(です。)※
2)獲物(を食べます。)※
3)鋭い爪(で獲物を捕らえます。)※
(※(括弧)の言い方は親子では難しいかもしれません。
また、学校でもあっても状況によってここまでする必要がないことも
あると思います。
ただ「です/ます」を使った丁寧な言い方で答えられることも
とても大事なので敢えて、記載しています。)
書かれている文を頭の中にイメージすることはできるでしょう。
ですが、「てにをは」が分からない場合
この質問は難しく、2)と3)の答えが逆になる場合があります。
もしくは、1)だって獲物とか、鋭い爪とか答える可能性もあります。
日本語力の高い子どもさんでも
油断すると、混乱する可能性はあります。
ですから、
たった1文ですが、色々なパターンで質問し
「てにをは」を理解しているかを確認することが大事です。
・ライオンはどのように獲物を捕らえますか。ー鋭い爪(を使います。)
・ライオンは獲物を捕らえた後、どうしますか。ー(獲物を)食べる。(食べます。)
・ライオンはどんな爪をしていますか。ー鋭い爪(をしている。)
このように「何」だけでなく「どのように」という質問をして
パターンを工夫する方法もあります。
国語の教科書が手に入らないという場合は
同じような説明的なお話を使われると良いと思います。
書かれていることが確認しやすい、
お子さんの好きなお話(本)を利用されると良いでしょう。
ただし、物語文は
「そういう解釈もあるかもね。」という場面も出てくる可能性があります。。
そうすると、理解するべきことがあやふやになって
助詞を理解しているかの確認もしづらくなります。
この点には気を付けて頂いた方が良いです。
もう1つ、注意点があります。
それは、子どもさんが間違った場合に
説明をしないこと。
学校や先生などの第3者であれば
説明をすることが大事です。
(むしろ、説明をしましょう!)
ですが親子さんであると
できていないことにフォーカスしがちになると思いますし
お子さんの意欲の低下になりかねないと想像します。
(もちろん
説明が上手なお家の方もたくさんいらっしゃると思います。
そういう方には積極的に説明されて良いです!)
ケアレスミス的であれば良いですが
そうでない場合は
ささっと切り上げて
後日、ステップ2)助詞を見つけるをされると良いです。
そして
「後日」というのもとても大事なポイントです!!
その直後や翌日などであると
子どものなかに「間違えた」という意識があるので
ネガティブ感情から苦手意識が芽生えてしまう可能性があります。
その時に分からなかった助詞は
きっと数が足りなかっただけなので
なるべく多くの例文に触れていかれたら
理解できるようになります。
お子さんの理解が足りないのではなく
触れた量(時間)が足りなかっただけ。
誰も責める必要はありません ^^
(先生もね!)
また
助詞ができた場合も
さら~っと褒めてあげてください。
次回、褒めることについて記載しますが
お家の方が褒めることと
先生(学校など)が褒めることでは
意味が全くちがいます!
これもとても大事です!!
皆さんは、どんなちがいがあると思われますか?
🌈みなさんの日本語学習もカラフルでありますように ^^
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